今日は晴れている。町の広場には多種多様な民芸品の店が連なる。アルパカの毛織物、石細工、木工品などなどそれぞれ特徴があり見ているだけで面白い。この時、スペイン語の練習を兼ね所々冷やかしながら市場を歩いていた。すると満面の笑みを湛えた一人の男に声を掛けられる。
「どうしたんだ?」と聞くと「お前の頭は凄い、ちょっとこの帽子を被ってみろ」と言われる。言われたままに被ると男は「丁度良いサイズだろう、この帽子がぴったり被れたのはお前が初めてだ。100人に1人しかいない大きなサイズだ。このオタバロの市でこのサイズを売っているのは俺だけだぞ」と言われる。
100人に1人という高確率にしてはぴったり被れた人が初めてというのは眉唾だが頭が大きいのは確からしい。まったく余計なお世話だよ!
更に歩いているとTシャツを売っている店で声をかけられる。「買っていってくれ。お前が買ってくれないと飯が食えない。」 彼はそう言ったが明らかに太っている。「なんで飯食えないのに太ってるの?」 と質問。「水を飲んでいるからだ。」 彼は言う。水太りって言葉はあるが実際は水では太らない。彼はお涙頂戴で金儲けをしようとしているのだ。
「水じゃ太らんぞ。」 と言って店を去る。それでも彼は水で太ったと言い張っていたが・・・ エクアドル放浪記第4部にも書いたがオタバロで店を出しているインディヘナは金を持っている。他のインディヘナと異なり技術を持ち商才にも長けているようだ。
エクアドルの民芸品のメッカ 「オタバロ」 土産を買うのも良いし冷やかしているだけでも面白いです。