硫黄岳 2







初めての稲子湯からの硫黄岳チャレンジ!
本来の目的は本沢温泉なので先月悪天候により撤退するはめに
ならないよう安全なこのルートで入る。
晴天につきまぶしくまともに目を開けられません。
初めての北八つ踏み入れる瞬間。まだいいよ〜と抵抗していた
けど(岩がないと気がのらない・・)まあ行ってみるか・軽いいつも
のお気軽山遊び気分で青空に吸い込まれそうになりながらの
スタート。
やはり、というか想像していたわりとなだらかな道が続く。雪質があるところからはっきり変わった。片栗粉か粉砂糖の中を歩いて
いるような砂のようなグニュグニュ足をとられながらもここは北八つ・・・なだらか・・・岩はない・・・。
しらびそ小屋まであれれれ??到着し真正面に天狗岳がきれいに見えていたけどお腹がすいた〜。ラーメンつくってもらい食後の
コーヒーを。オリジナルなカップとジャムがおいしいクラッカー、おかわりしたかったけど本沢温泉へも早く着きたいし・・・。
帰りにまた寄って飲もうと思うほどおいしかった。


多少のアップダウンとサラサラな斜面を一気に歩いたらキャンプ場、ほどなく本沢温泉着。左の小屋?みたいな建物は温泉らしき
熱気とおしゃべりの声が響いていました。

小屋から真正面に見える山は?? 硫黄かな〜?
はっきり山が見えていたので明日のチャレンジはけっこう
いいんじゃないかな、期待し小屋へ。


小屋の談話室のストーブはあったかでここで
寝たいなあ、ここがいい! と思いました。


本沢温泉から硫黄岳へいざ〜。
夏沢峠までは昨日本沢温泉への道とさして変わりない。
何が違うかというとショートカットで直登している。というか
なだらかなジグザグ道は雪でかなりのラッセル状態。
踏み固められた直登のほうが歩きやすくなっていた。
まあ雪山特有なのかも。
夏沢峠から怪しげな雲と風の音。かなり下で風の音を
キャッチした・・。相方は信用しなかったけどこういうのは
動物的にするどい。

ヒュ〜! 風の音! 余裕が消え雪が風でまっている〜。
目だし帽取り出し顔を防護することにした。
風の強さと斜面が急になってきたのとであせり目だし帽が
きちんとかぶれてなく半分ひっくり返っていた・・・・。
あとで気づく。強風の中その目だし帽が後に引っ張られるよ
うな感覚で何度も直す。とうとう顔が寒さで痛くなってきた。
何度も帽子を直そうとするが風に負ける・・・。
どうにでもなれ〜! でも右から吹く強風に顔が痛くてしょうが
ない。雨具のフードでなんとか防御するが今度はリュックカバー
がバタバタ風に吹かれ飛ばされそうになる。顔とリュックを
交互に押さえ、その押さえた手が冷たくなり急にヘロヘロに
お腹がすく・・・。

今回も先月同様、強風につき敗退かな?ふと頭をかすめる。
強風とホワイトアウト・・。立ってるだけでもけっこうしんどい。
でも頂上方面から人が・・・! 人がいる限り大丈夫と思い
声をかけたら「頂上のほうが風はもっと強いですよ!」
こうなったら行くしかない。今の状態より強い風を体験しなけ
ばならない!
こういうのは闘志が燃える。誰もいなければあきらめるけど
人が行っているのだから・・・。
ただ鼻水も全身も凍っていた頂上を制覇した方々・・・
ということは上へ行くとああなるのか。覚悟を決め、鼻水を
ぬぐってる場合ではない。凍るのは当たり前・・本当の覚悟
をして直登するのみ!


この2枚は共に頂上です。フラフラ(腹へりで)ヘロヘロになりながらも到着! 山〜って気がものすごくしていた。岩場がないのは
ちょっと残念だけど強風と顔がいたくなる寒さは本当に山に来ている実感がして大満足。こうでなきゃね〜。余裕のような言葉は
今だから・・。下りにルート分かるのかな?人がいなくなったけど・・・。ちょっと不安に思えた当時を振り返り怖いものはないけど、
真っ白はね〜・・・・。他の山と違い目印はほとんどない。ケルンがあるのみ。富士山歩くような広大な真っ白な斜面が続き撤退す
るグループもいた。登るときにいた団体さん来ないなあと思ったら下りの一番風が強いところで見かけた。
アンザイレンはもちろん、1対1で引き上げられていたのは不思議??大荷物を引っ張っているようにしか見えなかった。引き上げ
られてる本人の前へ進もうとする感じがまったくなく本当に荷物になっていた。引っ張っている方、ご苦労様でした。赤岳鉱泉に
予約しているとのことだから何がなんでも行くんだなあと感心。どう見ても危険そうなメンバーだったけど。人の事は言えないかも
しれないけど団体になると見ていて怖いなあ。そういうことで絶対団体でこういうところは歩きません!人の面倒見れないし迷惑も
かけたくないなあ。ザイル使うのはこういうところでないほうがいい。


夏沢峠へ戻り天狗方面を見ると硫黄と変わらない強風そうな世界。寄ろうかという計画もあっさりやめて本沢温泉でアルコール飲もう
ということに。今来た道を振り返るとまだまだ風は強そう。あの真っ白な中にいたのかと思うと自分をほめてあげたくなり急ぎ本沢温泉へ。
寒くて立ち止まれなかった・・・。小屋の影で風をよけるのが精一杯。

急ぎ下山・・・。野天風呂はのぞこうかと寄り道。
入っている方いました。勇気がいるかも。脱ぎ着するのに
氷点下だもんね。湯につかったらなかなか出られないよね。
このあともうすぐ本沢温泉へ、というところで怪しげな男性
2名。後の方はウィスキー飲んできたとか。丹沢あたりなら
まあいっか〜というところだけどここは氷点下、強風の中へ
突入する場所。大丈夫なのか心配ではあったが人の事を
気にする余裕はなし。変な人達だなあとやりすごした。



帰り道の青空・・。
皮肉だなあと思いながらも達成感はありました。
こういう青空の中で登りたかったなあ。
またしらびそ小屋に寄りおいしいコーヒー飲みのんびり窓から
見える風景、楽しんでいました。
なんだかとっても楽しかった山旅!