2002年8月8日
車窓から見える景色は木々の緑と青い空。飯能から秩父に向かう電車でうとうとしてふと気付けばそんな所へ来ていた。
前々からこのページの常連に「早くページ更新しろ!」と激励(?)の言葉を受ける。確かに日光に行って以来、このページのネタになるようなことをしていない。最近仕事もひまなのでどこかへ行く事にした。んでもって本屋へ調査に行く。いつ行っても旅行の棚には色々な場所の情報がある。雑多な情報の中から私の目を引いた文字があった。
「坂東33ヶ所・秩父34ヶ所巡り」
これなら近そうで良いなと思い、次はこれだと決める。
本を買って家で調べる。どうやら坂東は周るのが大変そうだから手始めに秩父に行く事にした。仏に対する信仰心など全くないのに巡礼。(笑) あまりそこは気になさらぬよう・・・
今回も現地まで電車で行ってそこからは自転車。夜は野宿。せっかく順番が決まっているので1番から順に周る予定。今回は巡礼に行くので巡礼者らしい格好をしよう。祈願する事は・・・特にないので健康維持かな。
秩父に到着したのは昼頃だった。暑い。クーラー漬けの日々を送っている体には応える。それでもここまで来たのだからとコインロッカーにテントや寝袋などを詰め込み、自転車を組み立て出発する。
西武秩父駅から1番札所まで結構な距離を走る。自転車を走らせるのは気持ちが良いが強い日差しやむんむんとするアスファルトからの反射熱が体を襲う。しかし、この時はまだ期待と不安でわくわくとこの状況を楽しんでいた。そのうち自転車は第1番札所、四萬部寺に到着する。
思っていたよりも境内にいる人の数はまばらである。作法に則り手を洗い、口をゆすぐ。次に鐘楼で鐘をゴーンと鳴らす。それから観音様にお参りする。事前にガイドブックで調べてあった通りに不慣れな儀式を行う。これで1/34が完了。売店へ向かい巡礼者に化けるための商品を買う。
・納経帳(各札所で朱印を押して貰うのに必要)
・菅笠(同行二人の書入り)
・笈摺(巡礼者が着ている白服。背中に南無観世音菩薩のプリント付き)
・金剛杖(般若心経が書かれている)
・手ぬぐい(図柄は般若心経)
計:\7,400-也
すぐに笈摺を羽織る。次に菅笠を被る。そして手ぬぐいを首に巻き、金剛杖を片手に持ち自転車に乗って2番へ向かう。これだけ品物買い揃えてしまうと、もう後戻りは出来ない。結願まであとは一直線だ〜〜〜!!
などと勢い良く飛び出したのが良くなかったのか、それとも観音様が私の根性を試そうとしたのか1番から2番へ向かう道は長い長い登り坂であった。更に悪い事に途中まで登った所で手ぬぐいを落とした事に気付き取りに戻る。長い坂がますます長くなる。そのうち力尽き自転車を降りて押して登り始める。しばらくの間は蝉の声ミンミン/ジージーがうるさいな〜と感じられたのだがどんどん登っていくと自分のはあはあという息とカラカラという自転車の車輪が回る音しか聞こえなくなる。しょっぱなから随分やられた。途中で休み休みゆっくりと進み、やっと2番へ到着する。
2番から3番まではほぼ下り坂。自転車が最も効果を発揮する所だ。途中、悪路もあったが3番、4番とお参りしていく。
4番の納経所では冷たい麦茶と梅干をご馳走になる。一杯目をすぐに飲み干し、もう一杯!とお願いしたら苦笑された。更にもう一杯お代わりしたら今度は水が出てきた。賢明な判断です。(笑)どうもご馳走様でした。m(__)m
5,6,7,8,9番と順番に周る。要領良く周りたいのであれば5->7->6->8番とお参りするのが良い。
9番から10番に向かう途中で杖が無い事に気付く。 どうやら9番に忘れてきたらしい。 ガイドブックで電話番号を調べて携帯電話より電話する。 確認してもらった所、杖立にそれらしき物があるらしい。 自分の名を名乗り、明日の朝取りに行く約束をする。 手ぬぐいといい杖といい忘れ物が多いな〜。
10,11番と周り本日は終了。11番で聞いた話によると巡礼のシーズンは春と秋が多いんだそうな。春は桜。秋は紅葉。両シーズンとも気温も丁度良い季節でもある。だから今は人が少ないのか・・・
この後、今日の野営場所を探しにふらふらと自転車を走らせる。近くにトイレはないが水場のある良い所を発見。そしてファミレスで飯を食い、温泉に入る。温泉はやっぱり気持ちが良い。今日買った般若心経手ぬぐいを眺めながら露天風呂でくつろぎの時間を過ごす。 至福の時。。。そうするとふと思い出す。風呂に入る前に貴重品ロッカーに貴重品を入れ鍵をかけた。その鍵には風呂に持って入れるようにリストバンドが付いていた。う〜ん、でも今、手首になんにも付いていない。もう少しゆっくりつかって風呂から上がる。ズボンのポケットの中を捜すと鍵があった!!今更ながら手首に付ける。あ〜おれって小さいな〜と実感。それにしても今回は物忘れ多すぎます。
スーパーに寄り明日の朝食を買い、荷物を取りに西武秩父駅に戻る。そして夕方見つけた野営場所に向かい準備をする。全て準備が終わり空を見上げるとそこにはたくさんの星が出ていた。地面に寝転がって空をぼーっと眺める。寝転がって星を見たのは本当に久しぶりだ。4年前にタイで首長族の村に行った時以来かな。その時のことを考えしばらく眺めていた。しばらくして眠くなりテントにもぐりこむ。