エクアドル旅行記

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エクアドル放浪記

第二部 プーヨ・テナ

<バーニョスからプーヨ>
バーニョスからプーヨへ向かう途中にある滝バーニョスからプーヨへ向かうバスはアスファルトで舗装された道を数キロ進み、すぐガタガタの道へ入る。道幅はバスが一台通ればやっと。路面はならされているようだが所々に穴があるようだ。右を見ると断崖絶壁。落ちたらひとたまりもない。道が狭いため窓から下を覗き込んでも道が見えない。本当に大丈夫かよと思いながらもバスは真っ暗なトンネルや道を横切る長さ3メートル程の浅い川を通りガタガタ揺れながらプーヨへ下っていく。

やがて再びアスファルトの道に変わりいくつか町を通り過ぎて周りに殆ど何もないバスターミナルへ到着する。他の乗客に聞くとここがプーヨらしい。

<プーヨ>
プーヨのバスターミナルバスを降りる。曇っているからかあまり暑くない。また思った以上に何も無い。まばらに建物があるだけで空き地が広がっている。ここはオリエンテの主要都市のはずなんだが・・・売店のおばちゃんに町の中心はどこか教えてもらって歩き出す。

かなり寂れている。中心街に到着すると店や建物が並んでいるがその範囲は狭い。少し歩くとすぐ空き地が目立つ。街を歩く人の顔はシエラよりもインディオの血が濃いように思える。

宿の上から見たプーヨ動物園があると聞いていたので歩いて向かう。中心街を抜けるとアスファルトで舗装されておらずアスファルトを敷く一歩手前、こぶし大の石がぎっしり並べられた道が続く。このままだと車の乗り心地も悪いしすぐに痛んでしまうのに要領が悪い。30分程歩きまだ着かないので道行く人に動物園はどこ?と聞いたらあと6キロ先と教えられる。すぐに断念。そんなに歩けるかよ。

宿の上からプーヨの町を見た。やはり空き地が多く建物の色は所々に派手な色もあるが灰色などの暗い色がほとんどを占める。心ときめく物が無い街だ。その後また街に出るが大雨が降り出し大きな建物の下でエクアドル人と共に雨宿り。ますます暗澹たる気分にさせられた。

<プーヨからテナへ>
プーヨからテナまではバスで約3時間。市街から外れたプーヨのバスターミナルからとろとろと客を拾いながら市内を通過ししばらく平地を走る。道路はアスファルトで舗装されていないが比較的まともで椅子から飛び上がる事は無い。この平地から晴れていれば山が見えると思うのだが天気が悪くほとんど何も見えなかった。

平地の次は熱帯雨林のなかを走る。所々に一軒家があり人が降りる。周りに人家も無くぽつんとある家。何かあったらどうするつもりなのだろう?熱帯雨林の中をずっと走り大きな橋を渡り村を抜けると道はアスファルトに変わる。更に走るとずっと続いた熱帯雨林が突然なくなり建物に変わる。テナだ。バスは町の南にあるバスターミナルに止まり私は地面に足を降ろす。

<テナ>
テナ川とパノ川の合流地点。この中州にアマソニコ公園がある。久しぶりに湿気を含んだ暑さを感じる。日本人として懐かしいがあまり好きではない気候だ。この町の中心でテナ川にパノ川が合流している。合流地点の中洲にアマソニコ公園があり熱帯雨林の木々、動物などを見る事ができる。保湿性の高い熱帯雨林に川の流れ。湿気があって当然か。

街並みはプーヨより開けているような感じを受ける。プーヨより狭いがその分空き地が少ないからだろう。川には細い橋が架かっていて趣がある。川沿いにベンチがあり休む事ができる。ベンチに座って川を見ているとまるで川の流れる日本の田舎町にきているんじゃないかと錯覚してしまう。

公園の物見台からみた景色。曇っていてよくわからんアマソニコ公園へ行った。入場料を払い橋を渡って公園内へ入る。入るとすぐに公園内の地図があり物見台や動物園、水遊び場など記されている。遊歩道が整備されその脇には草木が力強く茂っている。テナの町を見てやろうと物見台へ上ったのだが木の方が高く町は何も見えない。町の反対側には木の切れ間があったが天気が悪いせいもあり目を見張る景色はない。川辺へ行き生ぬるい川に手を突っ込んだり、動物を見たりしながら公園内を散歩していると男が声を掛けてきた。彼とは物見台で既に挨拶していたので雑談に応じる。彼はこの公園でガイドをしていて公園内に住んでいるそうだ。家に来ないかと誘われたのでついて行く。

公園の外れに彼の家はあった。高床式の平屋の小さな木造の建物で彼と妻と息子(1歳位)、彼の姉と息子(7歳位)の5人が住んでいるそうだ。鶏や犬が何匹も飼われている。家に上がり食事をご馳走になる。米とユカが主体で付け合せに野菜がついている。食べながら話をした。彼は40歳。妻は19歳。3年前に結婚した。年齢が離れた夫婦はエクアドルでは特別でないと言っていた。実に羨ましい(笑)あまりエクアドルでは日本人は見かけないのだが意外にもここに来た日本人は私で4人目らしい。ブルースリーは日本人だよなとも聞かれた。

テナ川沿い食後に家の周りを見せてもらう。この木はなんという植物でどんな実ができるなんて事を教えてもらった。落花生が生えていて地面から引っこ抜いて食べさせてもらう。日本では乾燥させた物しか見たことが無い。ピーナッツの周りには茶色い皮が付いているが元々は紫色なのか。ぐるっと周りを見て公園の出口まで送ってもらう。別れ際にジャングルツアーに参加するんだと言ったら妻の姉が旅行会社をやっているから紹介してやると言われた。とりあえず見るだけのつもりで彼に着いて行く。

この時間は昼休みの時間だからと言われ彼女の家へ連れて行かれる。メインストリートから一本入った長屋に彼女は住んでいた。年の頃は30代後半、浅黒い肌で汚いジーパンと灰色のキャミソールを着ている。「ジャングルへ行きたい」と伝えると「ちょっと待ってて着替えてからオフィスに行きましょう」と言われ十数分待つ。この長屋には子供がたくさん住んでいて騒々しい。着替えて出てきた彼女は今までの汚い格好から小奇麗なオレンジ色のシャツにデニム地のロングスカートに変身していた。3人でオフィスへ向かう。

宿から撮ったアマソニコ公園オフィスは6畳位の広さ。壁はコンクリ打ちっぱなしでテナ近辺の地図と過去のツアー客の写真が飾られている。調度品は事務机が一つに椅子がいくつか置いてあるだけ随分とシンプルだ。話を始め「1泊2日でジャングルへ行きたい」と言ったら「できる事全てをやるのなら6日間必要、その2日間で何がやりたいか選んで」と言われパンフレットを渡される。内容は・・・ラフティング、ジャングル散策、乗馬など。各US30〜40$。とりあえず話を聞くだけと言って1回立ち去る事にする。宿の前で気の良いガイドの彼と別れる。子供にあげてと持っていたビスケットを渡す。彼は笑顔で去って行った。

自室に戻りどうするか考える。ジャングル散策は決まりだが他の一日をどうするか・・・迷った末、結局乗馬は楽しいと過去に友人に吹き込まれた事があったので乗馬を選ぶ。他のツアー会社にも行ってみたが少し高かったので再び紹介されたオフィスへ戻る。

オフィスには彼女ともう一人知らない女性がいた。その女性は彼女の友人だと紹介される。机の上には数多のマニキュアが。「何でこんなに置いてあんの?」「女性には必要なの」だって。こんなにたくさんはいらんと思うが。。。気を取り直し本題へ。やりたいのはジャングル散策と乗馬と告げ金を払う。「ジャングル散策するなら早目に出た方が良いわね。明日は6:45にこのオフィスに集合ね」と言われオフィスを後にした。

<ジャングルツアーへ>
当初予定していなかったジャングルツアー。一体何が起こるのやら。この時の私はまだ何も知る由も無かった・・・

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