第五部 キト・サントドミンゴ・アンバト
<キトへ>
オタバロからキトへはバスで約2時間。山の中の一本道を走る。周りの景色は背の低い植物に茶色の土。道を少し外れると急な斜面になっていてバスが落ちたら間違いなく全員昇天しそうだ。バスはキトの北から町へ入り南の旧市街にあるバスターミナルに到着する。
<キト>
キトはエクアドルの首都である。人口は約160万人でエクアドルで2番目に多い。(一番はグアヤキル。エクアドルに百万都市は2つしかない。その次がクエンカで人口約30万人) 赤道の南22kmに位置し標高は約2800メートル。北は新市街(ノルテ)と呼ばれ近代的なビルが並んでいる。南は旧市街(スール)と呼ばれ歴史的な建物が残っている。またキトの旧市街は1978年からユネスコの世界遺産に登録されている。
キトでも食中毒のせいでまだ本調子ではなく事務所へ行って用事を済ませた他は特に何をするわけでもなくゆっくりと過ごした。
<キトからサントドミンゴ>
キト旧市街にあるバスターミナルからサントドミンゴ行きのバスは出ている。ターミナルまでトローレ(トロリーバス)で行き、汚いバスターミナルへ入る。ターミナルの中にはチケットを売る窓口がずらっと並び所々に売店やトイレがある。US$2.5でサントドミンゴ行きのチケットを買いUS¢20払ってバス乗り場へのゲートを通過する。車掌にチケットを見せて乗れと言われバスに乗りこむ。バスは2・3分遅れて発車した。
入場料の20¢が惜しいのだろうターミナルを出た所にバスを待つ人々が群れを為している。バスは人を吸い込み続けターミナルを出発した時はガラガラだった車内は全ての座席が埋まり数人が通路に立たねばならない状態になっていた。
天気が良くバスに陽が差し込んだのと満員状態だったせいか蒸し暑い。私の隣にはYシャツにスラックス姿のでぶエクアドル人が座っていた。彼は体中から水分を撒き散らしている。水滴が顔を伝い滴となりポタポタ落ちる。私も暑かったが少し汗をかく位である。やっぱり世界どこでもデブは汗が多い。暑い時にデブに近付きたくないものだ。
バスはキトより南下し途中から西へ走る。雪を被った高い山が車窓を通り過ぎバスは少しずつ標高を下げていく。更に走るとバスの目の前にまるで煙のような大きな雲の塊が待ち構えている。バスがその中へ突入すると今まで良かった天気が一瞬で曇り空になり雨が降り始めた。くにゃくにゃ曲がった下り坂が続く。やがて眠くなり意識が消える。
目が覚めると腹が痛い。窓側に座っていて隙間風で腹が冷えたのだろう。「ヤバイな早く着けよ」 と思いながら我慢する。1人でまわりに悟られぬように心の中で悶絶していたらバスが停車。何故か渋滞が発生しているらしい。こりゃチャンス!と紙を持ってバスの外へ。下車時に車掌と運転手にはちょっと行って来るとしっかり伝えておいた。置いて行かれたらシャレにならないもんね!
雨空の下、道路から少し入った背の低い茂みで致す。「青空ウンコの経験はあるが雨空ウンコは初めてだな。」 なんて考えていたらバスが発車するではないか!これは一大事!!!出す物を出してしっかり拭いてズボンを上げ走って追いかける。草の上を駆け道路へ飛び上がりそしてアスファルトを全速で走るのだ!ここだけ読むとまるで犯人を追い掛ける刑事ドラマのワンシーンの様だが内実格好悪い事この上ない。
バスはゆっくり走っていたのですぐに追いつく事が出来た。車掌には何をしていたかバレバレだったようで乗車する時に笑われた。しかし、このおかげで無事サントドミンゴへ到着する事が出来た。もしここでバスが止まらなかったら・・・もしかしたら27歳6ヶ月にして「ウ○コ漏れ蔵」 の称号を受けていたかもしれない・・・危ない所であった。バスが止まったのは少し先でトラック同士の事故があり片側車線が通行不能になっていたから。神が俺の為に事故を起こしてくれたのか?¡Dios mio! 偶然に感謝!
<サントドミンゴ>
正式名称サントドミンゴデ ロスコロラドス。エクアドル各地からの移民で急速に大きくなった町である。気候区はコスタに属し標高は約1000メートルで湿気があり暑い。ここでは町の写真を撮り友人と会って酒を飲んだ。
湿度の高さを彼女は「来た当初は水蒸気の中で生活しているようだった」と表現していた。確かに不快な湿度である。街も汚いし住む所がここじゃなくて良かったと思ってしまった。(住んでいる人/住んでいた人ごめんなさい m(._.)m ) サントドミンゴを離れ途中まで来た道と同じ道を通り再びシエラに戻る。今度はキトの南、サントドミンゴからバスで約4時間のアンバトへ向かう。
<アンバト>
エクアドル中部のトゥングラウア州の州都。1949年の大地震でほとんどの建物が崩れた歴史を持つ。その為他のシエラの町のようにコロニアル風の建物がほとんどない。ここでも友人を訪ね職場を見せてもらった。そして次は彼と共に海岸の町マンタへ向かう。彼とはイバラにいた時に電話で海岸のあるマンタへ行こうと前もって話をしていたのだ。
<マンタへ出発!>
旅を始めた時は海岸は遠いから行かないと思っていたんだがなぁ。いつも通り予定は未定。そう考えていた事は忘れて海岸へ行ってきます。久しぶりに海産物食うぞ〜〜〜
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