エクアドル旅行記

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サンガイ横断記

第三部 サンガイ横断成る

泊まった村 朝目覚めて片づけをしていると再び村長登場。挨拶をして彼が一言「泊まったんだから金払え」なんだと!?他の村人がタダと言ったからを使ったんだぞ。それならテントで寝たっちゅうの!「幾らだ?」と質問すると「二〇ドル」だって。無料と聞いたから泊まったことを伝えた。すると「もうすぐ町のイベントだから金を置いてけ」だと。いつもなら嘘をついた奴には払わないのだけれどもし私のような旅行者が宿に困って追い出されたら悪いのでグアモテで電気があってお湯シャワーが出てベッドもあって一泊三ドルだったと伝えて「二ドルしか払わん、嫌ならあげない」と交渉の余地を残さぬ言葉をぶつける。彼は渋々了承した。まったく、不毛な交渉だ!

沿道 一泊したサン・ビセンテの村を八時ごろ後にし十五キロ先のヌエベデオクトゥブレ(9 de Octubre) へ向かう。ここから先は風景があまり変わることなく退屈だ。道がぬかるんで足が埋まったり、道を川が横切っていたりと状態の悪い路が続く。

 追い越してゆく車がスピードを落として「乗るか?」と親切に声をかけてくれる。その度に歩きたいんだと断り、見慣れてしまった工事現場の自然破壊の風景を目にしながら休み休み先へ進む。

 途中で湯を沸かし麺で昼食。麺かふりかけご飯だけの食事もこれで最後。寂しいような嬉しいような。ま、食にこだわりはないからこれが一週間続こうが何てことはないけどね。

9 de octubre 歩き始めて六時間経ち小さく町の姿が見える。もしかしてあれが目的地か?そうだとしたら山沿いに道をぐるっと回って一時間くらいか。ところが予想に反して一時間歩いても山に隠れてしまい町は見えない。考えたとおりにならないと疲れは一気にくるもので足が突然重くなる。トボトボと更に一時間歩いてやっと村に入った。歩行者がいないのでここがヌエベデオクトゥブレかわからない。坂の上に建物が多いので村の中心なのだろう。なんとか辿り着き村人に聞く。どうやらここが目的地のようだ。一時間待てばマカス行きバスが通るらしい。屋根のある停留所があったのでそこに腰を下ろす。

 東洋人が珍しいのか工事現場のおっさんぽい人や子供が声をかけてくる。「中国人?」と聞かれ「日本人」と答えると「二つとも同じ国だろ」といつも通りのやり取り。またかよと思いながら日本と中国の違いを説明したりなんちゃって日本語講座をしたり時間を過ごす。そんなこんなでブッブーと警笛を鳴らしてバスが到着。彼らに別れを告げ乗り込む。ここからマカスまで一時間半。疲れからすぐに眠ってしまい目が覚めるとマカスだった。こうして体にかなりの疲労感を残し私のサンガイ横断は終わった。

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